平成22年10月17日、福岡県久留米市の新古賀病院にてドレーゲル・メディカル ジャパン株式会社主催のセミナーに参加しました。
2部構成になっており、午前の部では東京医療保健大学助教授の芦田晃道先生による、人工呼吸器の基本構造・目的・適応といった基本からVAPのリスク因子・予防策、人工呼吸器装着された患者様のケア、キュアまでの講義であった。
人工呼吸器の管理をするうえでVAPは常に意識しておかなければならない事であり、VAPのリスク要因のひとつに頻回な呼吸器回路交換がある。昨今では予防策のひとつとして回路もディスポ化してきているが、過剰な回路交換もリスク増となる事や、コストの問題など今後の医療に携わる者全てに関係する問題ではなかろうか。
午後の部ではドレーゲル・メディカルジャパン株式会社、臨床工学技士の木下亮雄先生による、人工呼吸器設定項目・波形・アラーム対処・血液ガス分析と幅広い講義であった。印象的だったのは、隣席とのディスカッション形式であり肺疾患別の擬似体験など講義自体が活発に行われていた。擬似的であれ、患者様の身体的・心理的状況を察する良い経験であった。
1日の講義を通じ、今後の業務遂行上の問題・注意点を再認識するものとなった。 最後に、貴重な講演をされた先生方、関係者の皆様ありがとうございました。
久留米 水渕
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