平成22年11月6日(土)
長崎県立大学シーボルト校で開催された第15回長崎県国保地域医療学会に参加してきました。本学会は保健、医療、福祉関係者が相互に研鑽を図り、緊密な連携のもと、地域における保健活動の積極的推進に寄与することを目的に平成7年度より開催されております。
午前の部では一般部門、保健師部門、看護師部門の先生方からそれぞれ事例・症例をもとに研究発表が行われ、午後の部では長崎大学工学部テクノエイド研究センターの石松隆和先生より「在宅介護を支援するモノズクリ活動」の特別講演。また、「質の高い医療・介護を目指して 〜住み慣れた家で一生を送ろう〜」というタイトルで医師、歯科医師、主任介護支援専門員、管理栄養士、薬剤師の5名の在宅医療に携わる先生方によるシンポジウムが行われました。
特別講演では薬を飲み忘れたり間違えたりするとインターネット回線で家族へ連絡が入る服薬カレンダーという器具や、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者さんに対して目の動きを感知して作動するスイッチの製作など大変関心を持った内容でした。またボランティア組織などの支援もあって現在では県外からも難病患者や重度障害者のための福祉用具の作成依頼、外出困難な障害者に対する対応依頼、住環境に関することなどの相談を受けているそうです。
シンポジウムでは専門スタッフによる在宅医療における患者の支援について積極的な意見が交わされました。口腔ケアに関しては専門医による訪問歯科診療により口腔ケアの向上や看護師の口腔ケアにかかる負担が大幅に減少することなど歯科との連携、また管理栄養士が関わることで栄養状態の改善や薬剤師の関わりにより服薬の変更提案による費用負担軽減などの服薬支援も大変重要なことだと感じました。
今回の学会に参加して私たちマルコも在宅医療に携わる一専門スタッフとして医療・介護職と密接に連携していくことの重要性を改めて実感しました。一方でシンポジウムでも挙げられた意見ですが誰が中心となってどのような方法で異業種間との連携をとっていくのかという課題も残されているようです。
最後に今回、会場の一角に弊社で取扱いをしている機器の展示をさせて頂きました。関係者各位の皆様ありがとうございました。
長崎営業所 中山 |