第11回在宅酸素講習会

■研修日時 平成29年8月4日(金)13時50分~16時40分

■研修場所 アクロス福岡608号室

■講師 藤木 哲 先生(藤木病院院長)

    北村 拓郎先生(若松病院耳鼻咽喉科診療科長)

■演題

・ホスピスの現場から

・睡眠時無呼吸治療と認知症予防

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■研修所見

第一部では藤木病院院長・藤木哲先生の方よりホスピスについての講義をして頂きました。

最近は、中身が伴わない在宅療養が増えて来たのではないかと感じており、患者様が望まれたから在宅での療養を選択するものの、実際には症状をコントロール出来ず結局すぐ入院される患者様がいる観点から、安易な理由で在宅での療養は選択すべきではないと話されておりました。

確かに、1人暮らしの方では普段のサポートをしてくれる人もおらず、体調が悪くなった時に相談出来る人もいない状態では在宅療養を行ってもその患者さんは幸せとはいえないのかも、と感じました。

藤木先生は緩和ケアを勘違いしている人が多い事も指摘されていて緩和ケアと聞くともう手の施しようがなく、ただ最後を迎えるだけの様なイメージだが、治療が出来ない事と何もすることがないというのは大きな間違いで肉体的な部分でも精神的な部分でも苦痛を和らげる治療はたくさんあるという内容でした。

第二部では若松病院耳鼻咽喉科診療科長・北村拓郎先生より睡眠時無呼吸治療と認知症予防についての講義をして頂きました。

そもそも睡眠時無呼吸症候群と認知症にはかなり深い関係があると言われておりOSAS患者の認知症発症のリスクはそうでない人の1.7倍もあるそうです。

特に高齢者の無呼吸はいびき等の症状がなくてもOSASの場合が多いそうで自覚症状がない為、治療に積極的ではない方がほとんどだそうです。

高齢者にもCPAPを使って頂くために重要なのが眠気の自覚と家族のサポートだと言われていたのが印象的でした。

今まで自分はCPAPの導入を行う際にご本人様にしか説明をしない事が多かったのですが、今後はご家族にもしっかり睡眠時無呼吸症候群のリスクなども含めCPAP治療の必要性をしっかり説明とサポートを行って行こうと思います。

講習会の後には懇親会にも参加させて頂き、普段あまりお話する機会がない他業者の方とも話す機会があり、講習会も含め非常に有意義な時間を過ごさせて頂きました。

  佐賀営業所 宮地

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