複式呼吸口すぼめ呼吸
横隔膜を使う呼吸により、呼吸に不必要な過度な運動を減らせ、より効率の良い呼吸ができます。 呼吸筋のリラクゼーション、肺のガス交換の増加や、肺の膨らみを助ける効果があります。
①片手を胸部に、もう片手を腹部に置きます。
②『1・2』で鼻から息を吸います。腹部の手が持ち上がるように意識します。
③『3・4・5』で口から息を吐きます。腹部を軽く押さえます。
慣れたら、電話帳・本などの重り(0.5 ㎏~ 3 ㎏)を乗せて行っても構いません。 一日2~3回で10 ~ 15 分間行います。まずはきつくない程度で行い、少しずつ繰り返す時間 (連続して行う時間)を延長して下さい。あくまでも目安なので無理のない範囲で行って下さい。
慢性呼吸器疾患の方は、息を吐き出す時に、空気の通り道である気道がふさがりやすく、 しっかり息を吐き出さなければ、息をしっかり吸い込めない状態になります。 口すぼめ呼吸は、気道を広げる作用があり、気道の閉塞が改善し、息が吐きやすくなります。 さらに、肺胞を膨らませておく作用もあり、効果的な呼吸が出来るようになります。
①息を吸う時は鼻から吸い、息を吐く時は口をすぼめて(ロウソクの火を消すように)ゆっくりと吐きます。
②『1・2』で息を吸い、『3・4・5・6』で息を吐くようにします。(2 倍の時間をかけ息を吐きます。