H24年2月25日に福岡で心不全陽圧治療研究会が開催されるということで、勉強に行ってまいりました。
プログラムの中には特別講演で海外からJohn S Floras,MD.を招き、睡眠時無呼吸と心不全という演題がありました。Drは心不全⇔交感神経の亢進⇔睡眠時呼吸障害、これら3点の関係性との講義と、水分の移動によるものといった他のアプローチからの講義を交え心不全というものがいかにして起こりうるのかお話されていました。全く臨床経験が無い人間や学校を卒業していない者に取っては難しかったところもありましたが、同時通訳のおかげもあって勉強できました。
コメディカルの立場からという演題もあり、ASV導入に関しても講義がなされました。病棟での導入がほとんどで、マスクに対して抵抗をなくすということが大事とありました。しかし心不全患者の中でCSAS優位の混合性無呼吸を合併していることがあっても自覚症状が無いため、PSG検査を受けてみて分かったという方も中にはいらっしゃいます。次の外来受診時にDrから説明があってASV導入ということもあるため、在宅メインのDrや医院クリニックでは導入が厳しいでしょう。マルコの出番ですね。
Dr視点では素晴らしい研究会でしたが、今ASVを取り扱う人間視点でいけば早く断定的な結論をしていただきたいのと、大規模なASVの効果実績データ収集を行ってもらいたいとも思いました。終始ASVを使って良さげだという言葉で終わってしまった気もしますが、今後ASVが循環器領域における睡眠呼吸障害の治療デバイスとして大きく注目されることはそう遠くはないと思います。
結語として人工呼吸器を扱う業者として、呼吸管理ももちろん大事ですが循環器に限らず並行して色々なことを勉強していかねばと思った研究会でした。
マルコ福岡 緒方 |