第10回在宅酸素講習会

■研修日時 平成28810日(水)

■研修場所 アクロス福岡 会議室607号室

■講師   吉村力先生(福岡大学 呼吸器内科)

      池田秀文様(朝倉健生病院 臨床工学技術課課長)

      緒方誠樹様(熊本セントラル病院 臨床工学課副主任)

■演題

在宅酸素療法 主治医からの要望

睡眠時無呼吸症候群治療現場からの声

熊本地震 熊本セントラル病院の対応

■研修所見

私は平成25年開催の在宅酸素講習会に参加させていただきましたが、今回は以前とは一新された内容で、HOTのみならずCPAPに関する講義や災害対応等、非常に面白い内容の講習会でした。

まず福岡大学呼吸器内科・吉村Dr.の講義では、HOTの導入基準から濃縮器・ボンベの取扱い、酸素吸入に伴う障害など、基本的な事項の復習となる内容となっておりました。特に在宅で医師がいない状況で酸素投与を行う場合、私たちのような業者へ注意深く患者を観察してもらい、協力して頂くことが必要不可欠だと仰っておりました。器械の点検業務はもちろんですが、ナルコーシス・無気肺・酸素中毒などの臨床知識を深め、より正確に医療機関へ情報を提供出来るよう努めたいと思います。

次に朝倉健生病院・ME池田さんの講義は、CPAPの離脱を防ぐための取り組みについての考察となっておりました。実際にCPAP使用中の患者へアンケートを取り、お困りのことや不満を集計、一つ一つ改善策を提案するというような内容でした。今回は主に病院・患者間のやり取りに焦点を絞った講義でしたが、最後に池田さんがお話されていたように患者を取り巻く全ての職種が連携をとり、情報共有をしながらよりよい環境づくりをしていくことが大切だと感じました。

最後に熊本セントラル病院/緒方さんの講義では、熊本地震発生時の院内外の状況・患者避難の対応等をお話頂きました。熊本地震のような大災害時に、最大の要となったのは職員同士の情報共有とのことでした。やはり震災時には電話やメールは一切通じなかったものの、唯一LINEだけは遅延も無く使用出来たとのことでした。私たちも日中はそれぞれが各方面へ外回りをする仕事の為、いざという時の為、バックアップの通信手段を確保しておく必要はあるのではないかと感じました。またここでも病院職員だけではどうしようもない状況があり、契約業者の手助けは必要不可欠だと仰っておりました。酸素や人工呼吸器など、患者さんの命に繋がる治療をお手伝いさせて頂く業者として、改めてやりがいと責任を感じました。

 久留米 木村敬幸

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