日時 平成27年12月5日
会場 アクロス福岡 イベントホール
基調講演
挿管を希望しない患者における 急性呼吸不全に対するNPPV療法
演者 聖路加国際病院 呼吸器内科 仁多 寅彦 氏
教育講演
人工呼吸管理中の栄養管理:Up to date
演者 製鉄記念八幡病院 救急・集中治療部 海塚 安朗 氏
パネルディスカッション
1 チーム医療としてのNPPV-若手医師をいかに育てるか-
演者 聖路加国際病院 呼吸器内科 西村 直樹 氏
2 急性期に病院における呼吸管理の実際~RST・RRTをいかに活用するか~
演者 北里大学病院 集中治療センター 集中ケア認定看護師 森安 恵実 氏
3 NPPVの安全管理と教育
演者 公立陶生病院 臨床工学部 春田 良雄氏
4 地域での切れ目のない呼吸ケアを目指して
演者 飯塚病院 集中治療室 主任 集中ケア認定看護師 藤岡 智恵 氏
急性期NPPV研究会に参加して
今回、NPPVを中心として内容で、急性期病院におけるNPPVの実情、これからのNPPVの立ち位置、そしてそれぞれのNPPVに対する見解等非常に勉強になる内容であった。又、新たな治療法として注目されているネーザルハイフローについて、現在の実際の導入実績やその効果、予後に関して報告があり興味深い内容であった。しかしながら、保険点数が定まっておらず、症例も乏しい為、即営業展開するのは難しい。ただ、今後症例も増え、適応・基準等が明確になれば新たなツールとして非常に楽しみである。
栄養管理についての講演では、普段馴染みのない項目で、理解できない点も多々あり難しい内容だった。その中で、呼吸管理と併せて行う栄養管理の重要性については理解する事ができ、又、「患者管理の目的を明瞭化し、医師がしたいことではなく、必要なことを、目的をもって行う。」私はこの言葉に演者の強い思いを感じ、講演の中で印象に残った言葉であり、非常に考えさせるものだと感じた。
また、スタッフ教育についての紹介では各病院非常に特色豊かで、その中でシミュレーション研修は興味深く感じ、より実践的な場面においても非常に有効である。
総じて、全ての病院が創意工夫し様々な研修を行い、スタッフのスキルアップの為、患者・地域医療貢献の為にと、努力する姿勢・熱い思いが伝わってきた。
マルコでも社員教育を充実させる為に、こういった良い面は是非取り入れるべきで、熱意をもって取り組む姿勢を植え付けるべきだと感じる。私自身としても、2課を指導する立場として、経験・能力・知識が乏しい為、今後の指導・教育面に生かし、少しでも各人の能力底上げに貢献できるよう努めていきたい。
貴重な講演をしていただき、有難うございました。
久留米 黒田政輝 |